乳酸菌発酵アスパラガスエキス末

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キーワードは「乳酸菌発酵」「アップサイクル」「タイトジャンクション」

「乳酸菌発酵アスパラガスエキス末」とは

独自の乳酸菌TL24により、アスパラガス切下から抽出したエキスにスキムミルクを加え発酵します。スノーデン独自の発酵法によって製造された乳酸菌発酵アスパラガスエキスを粉末に加工し「乳酸菌発酵アスパラガスエキス末」となります。アスパラガスの出荷に際し、長さを切りそろえるためにできる「切下」と言われる未利用資源をアップサイクルしました。「乳酸菌発酵アスパラガスエキス末」には表皮角化細胞間の結合構造であるタイトジャンクションを強化する可溶性のTLR2(トル様受容体2)アゴニストが含まれており、タイトジャンクションの強化が期待できます。自然由来原料を使用して作られるため自然由来指数1の化粧品原料となります。

TLR2(トル様受容体2) 細胞表面に発現する自然免疫に重要なパターン認識受容体

アゴニスト 生体内の受容体分子に働いて神経伝達物質やホルモンなどと同様の機能を示す物質のこと

発酵利用の歴史

発酵とは、微生物の働きによって起こる変化が人にとって有用なものをいいます。多くは食品に活用されてきましたが、古代エジプトや古代ローマでは、発酵を美容に活用した記録があります。日本でも、日本酒の製造を担う杜氏の手がきれいであることから発想して開発された化粧品など、現在では多様な微生物による発酵を活用した化粧品原料が数多く製造されています。

乳酸菌とアスパラガス

乳酸菌
Lactobacillus delbrueckii subsp. lactis TL24

世界各地の発酵食品から乳酸菌を分離し、収集した乳酸菌ライブラリ*のうち約200株の中からスクリーニングした乳酸菌を使用しています。これは、ジョージア国の伝統的なチーズであるスルグニチーズから分離された乳酸菌です。

アスパラガス

国内生産量トップクラスの佐賀県産グリーンアスパラガスを使用しています。
アスパラガスの出荷前に長さを切りそろえる時にできる「切下」をアップサイクルしています。
SDGsの観点からも優れた素材です。

製造工程

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「乳酸菌発酵アスパラガスエキス末」は
肌のバリア機能の要となる
表皮のタイトジャンクションを強化し
「ゆらぎ肌」にアプローチします。

バリア機能とタイトジャンクション

肌のバリア機能には大きく分けて角質層バリアと顆粒層バリアの2つのバリアがあります。

角質層バリアのケア

「ヒューメクタント」水分を与える
「エモリエント」水分を保持し柔らかく滑らかにする
「オクルーシブ」肌を密閉し水分蒸散を防ぐ
3つのケアが角質層バリア機能を高めます。

顆粒層バリアのケア

表皮角化細胞間に形成されるタイトジャンクションを強化することで肌のバリア機能を高めることができます。

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「乳酸菌発酵アスパラガスエキス末」とTLR2

正常なタイトジャンクションは、外部からのアレルゲンなどの刺激物質の侵入を防ぎ、内部からは水分の蒸発を防いでいます。しかし加齢や紫外線、ストレスなどにさらされるとタイトジャンクションの結合が弱まり、バリア機能が低下し肌荒れや乾燥などのトラブルを引き起こします。「乳酸菌発酵アスパラガスエキス末」がタイトジャンクションを強化するしくみはTLR2の刺激活性にありました。

TLR(トル様受容体:Toll-Like receptor)

トル様受容体(TLR)は、細菌やウイルスなどの特徴的な構造を見分けるセンサー(受容体)で、主にマクロファージや樹状細胞などの免疫担当細胞に存在します。現在、ヒトでは10種類のTLR(TLR1~10)が確認されており、TLR2は乳酸菌やビフィズス菌などのグラム陽性菌に対し、特徴的な構造を認識して必要な免疫応答を起こします。しかし、表皮角化細胞のTLR2を刺激すると強い免疫反応は惹起せずにタイトジャンクションが強化される、すなわちお肌のバリア機能が強化されることが報告されています。

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「乳酸菌発酵アスパラガスエキス末」の安全性・表示など

皮膚一次刺激性試験 代替法 刺激性なし
眼粘膜刺激性試験 代替法 刺激性なし
ヒトパッチ試験 安 全 品
R I P T 刺激性なし・感作性なし
*すべての方に刺激やアレルギー反応が起きないということではありません。

「乳酸菌発酵アスパラガスエキス末」の安全性は、種々の安全性試験により確認されています。
推奨配合濃度は1~2%ですが、それより高い2.5%ですべての試験を実施しています。

化粧品への適用について

推奨配合量
1~2%
推奨配合例
用時調製タイプの水系化粧品、パウダーファンデーション、ルースパウダー、
リップグロス、リップスティック、リップバーム、アイシャドウ等

化粧品成分表示名称、INCI名

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乳酸菌発酵アスパラガスエキス末
化粧品成分表示名称 デキストリン、乳酸桿菌/(アスパラガス茎エキス/スキムミルク)発酵液
INCI名 Dextrin, Lactobacillus/Asparagus Officinalis Stem Extract/Nonfat Dry Milk Ferment Filtrate

自然由来指数

「乳酸菌発酵アスパラガスエキス末」は、自然由来原料のみを使用した化粧品原料で、自然由来指数は1です。

エビデンス

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エビデンス名称 効果 出典
表皮角化細胞シートを介した
物質透過性抑制
皮膚バリア強化 Fermentation(2022),8(3),111,doi:10.3390/fermentation8030111
表皮角化細胞間の
タイトジャンクション強化
皮膚バリア強化 Molecules(2024),29(19),4557,doi:10.3390/molecules29194557
成分分析・活性成分の性質 分子性状 Molecules(2024),29(19),4557,doi:10.3390/molecules29194557
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